企画展「コールド・スリープ」開催

未来のために、情報アーカイブの今を考える 

ニュー・ノーマル時代の到来によって人々の生活や企業活動のDX化(デジタル・トランスフォーメーション)が加速化しています。情報アーカイブは情報の適切な収集整理・保存と保存された情報を未来の社会で活用する2つの大きなフェーズに分かれています。未来の社会で適切に活用できる情報を現代でどのように保存すべきなのかについてさまざまな研究が行われています。 
本展覧会はコールド・スリープ(冷凍睡眠)が実現するであろうそう遠くない未来で解凍される現在の情報のアーカイブ方法について、情報そのものやその保存方法について思考実験を重ね、既存の概念に捉われないアーカイブ論の一端を展示いたします。 
皆さまと一緒に未来のためにアーカイブの今を考えたささやかな思考の痕跡を共有できれば幸いです。 

コールド・スリープとSF小説 

コールド・スリープ(冷凍睡眠)はSF世界で宇宙空間を長期間移動する際に肉体を低温状態にし睡眠することで老化を防ぎ長期間におよぶ宇宙空間の移動を行う技術です。 
ロバート・A・ハインライン『夏への扉』では、コールド・スリープから目覚め主人公・ダンが睡眠前に培った人生によって周囲の理解や共感を得て30年の月日を越えた問題を解決してく様を描いています。 
本作ではタイムマシンに似たそれが時間旅行と決定的に違うのは対象のコンテクスト(主人公の人生)を30年後の周囲が解釈し受け入れることでした。情報アーカイブも保存方法だけでなく、未来でのどのように活用/解釈されるのかを考える必要があるでしょう。 
コールド・スリープにおける冷凍、保存、解凍のプロセスは情報アーカイブに一考を与えるものであり、コールド・スリープを題材にしたSF小説は未来のアーカイブ論の手助けになる可能性を秘めています。 


会場

香川県高松市丸亀町14ー6 高松丸⻲町弐番街2号館1F(ドトール横)


会期

3/19(土) 13:00〜20:00
3/20(日) 10:00〜20:00
3/21(月) 10:00〜20:00


主催

香川大学創造工学部 造形・メディアデザインコース 柴田研究室

協力

高松丸亀町商店街振興組合
White Room


お問い合わせ

appleshiba01@gmail.com

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